管理職の役割 -個人的な欲求は脇に置く-
- マネジャー管理職の仕事がうまくいかない
- なりたてで何をしていいかわからない
- 何をすべきか教わっていない
- 候補だと言われているが不安だ
そんな方へ、
マネジャー管理職の役割と、
役割を果たすために必要な行動をお伝えします。
お持ちの悩みや苦しみを解決する手がかりをつかめると思いますので、ご自身の行動や考えを整理、確認してみていただければと思います。
管理職の役割とは
マネジャー管理職の役割とは、ひとことで表現すると
他者を使ってチームで成果を出す
任されたチーム/部署が、
与えられた役割を果たすため、
出すべき成果を出すために、
必要なあらゆることをする。
これが、マネジャー管理職の役割です。
「そんなのわかってるよ」
と思えるかもしれませんが、実は、これを真に理解し実践されていないことが非常に多く、苦しみの原因となっているのです。
理解を深めるための視点を3つご紹介します。
– 個人プレーヤーではない
自分もプレーヤーして動くこともあるでしょうが、マネジャー管理職は、個人プレーヤー・実務担当者ではありません。
責任を果たすために、または
自分がやった方が早いので、
すべて自分がやってしまい、
プレーヤーと化す
大変な思いをしたり、業務過多になっている原因の多くは、ここにあります。
一人でできることには限界があります。
多くの人と一緒に動くことで、大きな成果を出すことができるのが組織の長所。
その長所を発揮させるのが、マネジャー管理職の役割です。
– 単なる「役割」である
企業は、社会の、人々の役に立つために存在しています。社会の役に立って、人々によろこばれることをして、お金をいただきます。
そして、さらに役に立ち続けるために、お金を使って人を雇い、様々な投資をします。
雇われた人たちは、より多くの人の役に立つために「役割」を分担します。それがチームや部署です。
チームや部署が「役割」を発揮できるようにまとめる「役割」が、マネジャー管理職です。
営業や経理などの役割があるのと同じく、
マネジャー管理職もまた「役割」です。
単なる「役割」なので、
万能な人になろうとする必要はありません。
また、偉くなるわけでもありません。
チーム/部署が成果を出すために、配属された人をまとめ、活用する、という「役割」があるだけです。
気負わず、背負い込まず、
役割を果たすことに集中する。
すると、結果として成果を出すことができ、管理職でなければ味わえないよろこびを得ることができます。
– 「いい人と思われたい」は捨てる
もう1つ、管理職の役割を理解する上で重要なこと。
こう言う方がよくいらっしゃいます。
「いい人と思われたい」
「嫌われたくない」
という思いから、
指示や指導ができない
この思いは、個人的な欲求です。
厳しく言えば、自己満足です。
マネジャー管理職の役割とは関係ありません。
もしそう思っているのであれば、この欲求は捨てる必要があります。捨てられないとしても、いったん脇に置いてください。
大半の人は嫌われたくないと思うでしょうし、好かれている方が、やりやすいように思えます。
しかし、嫌われるようなことでも、
チーム/部署の成果や役割を阻害するようなことであれば、あえて言わなければいけない場面もあります。
そんなとき、この個人的欲求が邪魔をして、言うべきことを言わなかったために、出せるはずの成果が出なかったり、組織に損害を与えてしまう恐れがあります。
部下がとってはいけない行動をしたとして、注意、指導すべきなのにしなかった・・・。
これは、黙認です。認めたも同然です。
部下にとっては「やってもいい」という解釈になり、行動が強化されます。その行動を繰り返すようになり、やがて組織にとってよくない事態になる。
この責任は、注意指導しなかった上司にあります。役割を果たさなかったのですから。
こうならないように、
個人的な欲求は脇に置き、役割に徹しましょう。
部下に一時的に嫌われたとしても、部下の成長に貢献することになります。
いつか感謝されることもあるでしょう。単に「嫌われない」ということよりも意義深いことです。
つまり、個人的な欲求は、より大きな形となって後から満たされるのです。
部下にも求めたい仕事の基本
「なされるべきことをなす」
「成果をあげるためには、なされるべきは何かを考えなければならない」
性格や信条、価値観などいかようでもよく、何によって貢献すべきか、どんな成果をもたらすべきか考えよーーー
というのが、経営学の祖で、マネジメントの発明者・ドラッカーの言葉です。
成果を出すことを考える。
チーム/部署の成果を出すのがマネジャー管理職の役割。
与えられた役割をまっとうする。
そのために、やるべきことをやる。
報酬をもらって仕事をする人の基本です。
部下に対してもこれを求め、この姿勢で接することが、成果を出すチームにすることにつながります。
– 部下の従業員満足を優先しない
決して、部下が求める個人的な欲求の満足、つまり
「従業員満足」を優先しないこと。
代表的なのが
「やりたいことをやりたい」
「好きなようにやりたい」
チーム/部署のそれと一致していれば問題ありません。しかし、そうでなければ、まずはチーム/部署が求めることに対して注力してもらう。
従業員満足、つまり「やりがい」や達成感、好みのやり方など、欲しいものや優先度は人それぞれです。
人それぞれであるからには、仕事の過程や結果、受ける評価、楽しさなど、それぞれが欲しいものを得る努力をする。
そして、会社は
従業員を満足させるためにあるのではなく、
社会に価値を提供するために存在しています。
その役に立つのが従業員の役割・義務。
だから報酬や安心を得ることができるのです。
ここをはき違えないことです。
マネジャー管理職自身も、部下も、
自己の満足、個人的な欲求ではなく
出すべき成果を追う
この、仕事における基本を
メンバー全員が追求するチーム/部署にして
出すべき成果を最大化させることが、
マネジャー管理職の役割です。
では、役割を果たすために何をすればいいのか?何ができるのか?
▼こちらの記事で体系的にまとめていますので、ご覧ください。